ゴールデンウイークはいかが過ごされましたか? 遠出された方もいらっしゃると思います。
溜まりに溜まった旅行欲が爆発したのか、
姫田が出かけた東京近郊の各地では多くの行楽客を目にしました。
5月に入り「政府は外国人観光客の入国再開を検討」と報じられるなど、
インバウンドも復活しそうな気配です。
その一方で、上海のロックダウンが解除されない状況に心を痛めています。
上海市民のみならず、中国で暮らす多くの邦人が犠牲になっています。
「ゼロコロナ政策」と、これを全うするための意味不明な措置の数々に、
「今の世で、市民の自由・生命を為政者が握る」という状況に呆れるばかりです。
中国に住む人々の命と健康のためにも、一刻も早いロックダウン解除を願っています。
【訃報】
日本の中国研究と政治学研究に多大の貢献をされた加々美光行先生(愛知大学名誉教授)が
4月22日、ご自宅のある所沢市にてご逝去されました。享年78歳でした。
アジアビズ・オンラインでは昨年のこの時期に加々美先生にご登壇を頂き、
示唆に富むご発言を頂戴しました。
昨今の中国を取り巻く冷戦構造の分析においては、まさに加々美先生によるご発言を
心待ちにしていたところであり、もう拝聴できることなく旅立たれてしまったことは
無念極まりありません。
加々美先生の、過去からの膨大なご研究の積み重ねとその視点は
現代中国を読み解くための本質に通じており、多くの方が拠り所としてきました。
これほど「現地の温度感覚」を持って中国を見つめた研究者は、そう多くはないと感じています。
「中国の体制には厳しく、市民には温かい」という加々美先生のまなざしは
多くの学生たちの“心の眼”を養ったと拝察します。
日本を代表する中国研究者に改めて敬意を表しつつ、ここに謹んでご冥福をお祈りいたします。
■アジアビズ・オンライン 2022年第2期(5~8月)のご案内
以下の講師をお招きし、ドイツ、ベトナム、中国などの視点や現地情勢についてご報告いただきます。
(5月26日開催(2期第1回)のみ2部構成とし、
第1部はアジア・ビズ・フォーラム主宰の姫田が上海のロックダウンについて状況報告を行います)
第1部:姫田小夏/「上海のロックダウンの最新動向」 ※19時30分~20時
解除の目途が立たない上海のロックダウンですが、5月に入り状況はさらに悪化しています。
あちこちから報告される、目を覆う・耳を覆う惨状は枚挙にいとまがなく、
今後の上海の復興予想は悲観的にならざるを得ません。上海の現状について報告します。
第2部:内海志保氏 <ミュンヘンの情報誌「NIPPONip」編集長
/「ウクライナ戦争とドイツの生活の変化」 20時~20時45分
ウクライナ戦争にドイツも大きく巻き込まれています。
ミュンヘンには多くの避難民が到着し、様々な支援が行われています。
ドイツ人の反応や対応、生活の変化や政府に対する市民感情などの最新の動向について、
ミュンヘン在住の内海氏よりお話をお伺いします。
◆6月30日(木) 20時~約90分
ファムレ・ハイ氏 <エンジニア、NPO法人理事長>
/「ベトナム人が見てきた日本の25年 ~ジャパンドリームと見えてきた限界~」
エンジニアであり事業家でもあるベトナム人のハイ氏に、日本と関わってきた25年間を
振り返って頂き、その中で感じた日本の魅力と限界についての忌憚ない意見を語って頂きます。
来日ベトナム人のこの20年間の変化と、最近のベトナム人の対日感情についてもお話し頂きます。
石弘哲氏 <人材関連企業管理職>/「中国・吉林省の最新事情と北朝鮮事情について」
石氏の生まれ育った故郷・吉林省(延辺朝鮮族自治州和龍市)は
「北朝鮮とロシア」という専制二国家と国境と接する、地政学的な最重要地です。
石氏が幼少時代に故郷で体験した興味深いエピソードを通して、時代の変遷をトレースします。
また、吉林省を含む東北三省や延辺自治州の過去から、現在と近未来を考察します。
瀬部直樹氏 <㈱エリアカザン代表取締役社長>/「中国ハイテクベンチャーの生態系」
瀬部氏は、2006年に上海で戦略コンサルティング会社を設立以来、中国市場における日系企業の
栄枯盛衰を16年間にわたり深く関わりつつ、中国の新興企業の勃興に間近で関わってきました。
「中国ハイテクベンチャー企業の生態系と、中国の起業家マインド」について講義いただきます。
■アジアビス・オンラインの概要
毎月最終木曜日の20時にスタートします。前半45分は講師によるテーマの講演、
後半45分は参加者によるディスカッション(ご質問・ご感想など)で進行いたします。
■実施概要とご参加方法
<実施概要> Zoomを使って実施致します。(サポートが必要な方はご連絡ください)
<参加費用> ①1期(4回)通しでお申込み:4,000円(+実施済みの録画をご覧いただけます)
②単発(1回)のみの申し込み:1,500円
※㈱ジェイシーワンの口座(三井住友銀行)へお振込みいただきます。
(振込手数料はご参加者負担とさせていただきます)
※領収書の発行が必要な方は、お振込後14日以内にお申し出下さい。
<申込方法> ①ご芳名 ②ご所属 ③eメールアドレス ④ご連絡先(電話番号)をご記入の上、
事務局長の杉本へメール送信下さい→ kiyoshi.sugimoto.ja@gmail.com
(なお、当日のZoom入室方法などのご不明点やお困り事がございましたら
お電話にてご相談ください→ 杉本携帯:080-4344-1628)