みなさま、ようやく気温も落ち着いてきたこの頃ですがお変わりありませんか。
1年早いもので、アジアビズオンラインも第4期に突入しました。2024年のゴールももう目の前です。
目まぐるしく変化する社会情勢ですが、今回はバングラデシュ情勢とその行方、
「留学生40万人計画」とともにますます増えるアジア人留学生と変質する受け入れ現場、
さらに世界的課題であるエネルギー問題とその真相に注目しました。
いずれも日本メディアの俎上に乗らない視点ばかりです。みなさまの奮ってのご参加をお待ちしております。
10月 倉沢宰先生、小島正憲先生をお迎えして
テーマ ダブルキャストによる緊急セミナー
バングラデシュ、政変後の情勢と展望を読む
日時 2024年10月31日(木) 20:00~21:30
【内容】 8月上旬に起こったバングラデシュの政変から2カ月が過ぎました。
学生運動を発端に長期安定と言われたハシナ政権は崩壊。
今後は、マイクロクレジットを普及させたムハマド・ユヌス氏が首相顧問に就き、
新たな国づくりが行われといいますが、そこにどんな死角が潜在するのでしょうか。
一方で、バングラデシュの学生パワーは必見です。
2022年、スリランカでは一部市民が公邸を占拠するなどの事件がありましたが、
バングラデシュでは、暴徒化した人々が官邸に乱入するも、即座に学生たちが阻止。
“スリランカの二の舞”となるところを、秩序維持に成功したと言われています。
その学生たちが作ろうとするバングラデシュの近未来について倉沢先生がお話します。
また、2010年代の「チャイナプラスワン」を合言葉に、日系企業のその最後のフロンティアと
言われてきた同国ですが、そのビジネス環境は今どう変化しているのでしょうか。
2010年代から首都ダッカで工場を稼働させてきた小島衣料オーナーの小島正憲先生から、
同社に生じる影響や今後の見通しについてお話頂きます。
【プロフィール】 倉沢宰(くらさわ さい)。1945年生まれ。バングラデシュ出身。
国立ダッカ大学大学院 社会福祉学研究科修士課程修了後、国費留学生として来日。
慶応義塾大学大学院 社会学研究科博士課程修了後、1982年から愛知学泉大学、
2010年から立教大学大学院およびセカンドステージ大学で教鞭をとる。
バングラデシュ農村開発研究所(BARD)およびダッカ家族計画教育調査研究所(EPREC)で教官歴。
専門は現代社会変動論、東南アジア地域研究。東京スワン万年筆株式会社で貿易主任歴(3年間)も持つ。
【プロフィール】 小島正憲(こじま まさのり)㈱小島衣料オーナー。1947年岐阜市生まれ。
同志社大学卒業後、小島衣料入社。 1980年小島衣料代表取締役就任。
2003年中小企業家同友会上海倶楽部副代表に就任。現代兵法経営研究会主宰。
2006年 中国吉林省琿春市・敦化市「経済顧問」に就任。
香港美朋有限公司董事長、中小企業家同友会上海倶楽部代表、中国黒龍江省牡丹江市「経済顧問」等を歴任。
中国政府外国人専門家賞「友誼賞」、中部ニュービジネス協議会「アントレプレナー賞」受賞等
国内外の表彰多数。
11月 酒井順一郎先生をお迎えして
テーマ 亡命・人道主義から見た日本語人材育成-ミャンマー・中国の一例から-
日時 2024年11月28日(木) 20:00~21:30
【内容】 今年の7月と9月、中国の長春(高等教育機関他)及び
ミャンマーのヤンゴン(介護人材育成機関他)での視察調査についてお話頂きます。
中国の高等教育機関において日本語・日本研究を志す学生が減少しており、
今後、高度な日本語人材育成が厳しくなっています。
その一方で、学びや働く場を中国ではなく日本を選ぶ傾向が増加しています。
それは、かつての明治期清国人留学生のような亡命のための学びと重なる部分があります。
ミャンマーでは軍事政権樹立後、言論統制と国家が破綻状況にあることから、
多くの若者は生きるために海外脱出を試みています。
その行先は日本と韓国であり、特に日本の技能実習制度は人気があります。
特に介護人材は仏教思想を有している高学歴者も少なくなく、
今後の日本の介護業界を支える人材供給国となると推測されます。
こうした中、日本語学習ブームが到来していますが、そのニーズは日本語能力試験の合格であり、
日本の日本語教育界が求める言語活動(聞く、読む、遣り取り、発表、書く)を教授するものではありません。
亡命及び人道主義という新たな視点から、今後の日本語人材育成について皆さんと考えたいと思います。
【プロフィール】 酒井順一郎(さかい じゅんいちろう)
総合研究大学院大学文化科学研究科修了、博士(学術)。国際日本文化研究センター共同研究員、
東北師範大学中国赴日本国留学生予備学校、長崎外国語大学を経て、現在、九州産業大学国際文化学部教授。
主要著書に『清国人日本留学生の言語文化接触―相互誤解の日中教育文化交流―』(ひつじ書房、2010年)、
『改革開放の申し子たち―そこに日本式教育があった―』(冬至書房、2012年)、
『日本語を学ぶ中国八路軍』(ひつじ書房、2020年)など。研究テーマに 外国人労働者に対する人材育成。
12月 明日香壽川先生をお迎えして
テーマ 「日本のエネルギー問題は情報戦」――私たちが知らないその真相
日時 2024年12月26日 木曜日 20:00~21:30
【内容】 地震のリスクが声高に叫ばれつつも政府は原発再稼働に傾斜、
再エネ普及は逆行を余儀なくされています。
太陽光発電は、パネル生産の3割が中国製であることから、ウイグル人権問題と絡められ、
ネット民が騒ぐなどの事態が起こりました。
また、「原発をやめたら日本経済は破滅する」とする政治家の言葉が鵜呑みされ、
「原発は低コストだ」の誤解のもと再稼働が進められています。
昨年の“汚染水問題”では“IAEAのお墨付き”が私たちの眼を曇らせました。
「日本のエネルギー問題は情報戦だ」と警鐘を鳴らす東北大学・東北アジア研究センターの
明日香壽川教授に「エネルギー問題の真相」についてご講演頂きます。
【プロフィール】 明日香壽川(あすか じゅせん)。東北大学・東北アジア研究センター教授。
東北大学・環境科学研究科 環境科学政策論教授(兼任)。
1986年、東京大学大学院農学系大学院修士課程修了(農学修士)、
1989年、欧州経営大学院(INSEAD)MBAプログラム修了(経営学修士)。
1996年、東京大学大学院工学系研究科先端学際工学専攻博士課程単位取得退学(2000年、博士号(学術)取得)。
スイス実験外科医学研究所研究員、(株)ファルマシアバイオシステムズ管理部プロジェクトマネージャー、
電力中央研究所経済社会研究所研究員などを経て1997年から現職。
ほかに朝日新聞アジアネットワーク客員研究員、京都大学経済研究所客員助教授、
(公財)地球環境戦略研究機関(IGES)気候変動グループ・ディレクターなどを歴任。
第32回山崎賞受賞(2006年11月25日)
「ZOOM」を使って実施いたします。
事務局長・杉本へメールで「参加者氏名」をお知らせください。
(kiyoshi.sugimoto.ja@gmail.com)
※当日の入室方法などを含めご不明の点やサポートが必要な方は
杉本へご連絡ください。(携帯:080-4344-1628)
■ご参加費
1期分(連続3回分)=税込4,400円(1回単発参加の場合は税込2,200円です)
※2期分(連続6回分)のお申込みも可能です。
※領収書の必要な方は、法人名義・個人名義のいずれかと、領収書郵送先をお送りください。
■お振込先
三井住友銀行/葛西支店(店番823)/普通4673170/(名義)株式会社ジェイシーワン
(弊社インボイス登録番号:T3 0117 0101 0102)